セイモリファームは、石垣島で三代にわたりパイナップルを育ててきた農園です。
現在は、園主の生盛克哉さんが、祖父の代から続く畑を受け継ぎ、農園全体を統括しています。
セイモリファームと三代目園主・生盛克哉

島の気候や土壌を読み取りながら、毎年変わる環境に合わせて畑を整え、健全な生育を支えています。
パイナップルが
実るまでの一年
パイナップルは、植えてすぐに実る果物ではありません。
花が咲く時期は、日照や気温の影響を強く受け、その後の実の育ち方も、雨の量や天候によって毎年変わります。
石垣島の畑では、こうした自然条件を見極めながら、一年以上かけて畑の状態が整えられていきます。
条件がそろわなければ、実は十分に育たず、収穫を迎えられる年も、量も、毎年同じにはなりません。
年に一度しか収穫の機会がなく、しかも毎年同じように実るとは限らない。
こうした育ちの前提があるため、石垣島のパイナップルは
「幻のパイン」と呼ばれることがあります。
パイナップルが育つまでの流れ
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栽培哲学
セイモリファームのパインづくりは、石垣島の自然を前提に、毎年の畑と向き合うところから始まります。
その根底にある考え方を、いくつかの視点から紹介します。
石垣島という環境を、
最大限に生かす
石垣島は、冬でも大きく気温が下がらず、パインが育つための条件が一年を通してそろう地域です。
水はけのよい赤土、強い日差し、海に囲まれた風通しのよさ。
こうした気温・土壌・日射・雨量の組み合わせが、国産パインの栽培を支える独自の環境を形づくっています。

毎朝、
畑を読むということ
畑に吹く風には、土と潮の香りが混ざっています。
三代目園主・生盛克哉さんは、その中で土の硬さや葉の張りを確かめながら、畑の状態を読み取ります。
農薬や除草剤に頼らないからこそ、日々の小さな変化を見逃さないことが欠かせません。

余計なものは使わず、
必要なものは正直に
草はすぐに畑を覆い、雨が続けば病気のリスクも高まります。
それでも農薬や除草剤には頼らず、
草刈りや病気の兆候確認を繰り返します。
肥料は必要な分だけ。
果実にえぐみが出ないよう、過剰な施肥は避けます。
その判断は、毎朝の観察から生まれます。

自然に近い環境を
整えるだけ
開花のタイミングだけは、
植物にもともとある成分であるエチレンを使って整えています。
味を変えるためではなく、
限られた季節に確実に届けるための最小限の工夫です。
「自然に近い環境で育った果実が一番おいしい。
僕はその環境を整えるだけです。」
手間を惜しまない育て方は、
セイモリファームの味の源になっています。

収穫は、育て方の答え
収穫を迎えた果実を前にするとき、
生盛さんはまず、香りや張りを確かめます。
それは出来を誇るためではなく、
この一年の畑づくりがどうだったかを、
果実に問いかける時間です。
手間を惜しまなかったか。
余計なものを足していなかったか。
収穫されたパイナップルは、
そのすべてに対する、ひとつの答えになります。

